タンポンのヒミツ
- わたし:体育とかプールのときもナプキンを使っていればいいの? ずれてモレたりしないか、ちょっと心配だな。
- おうちの方:最近のナプキンは多少のことでズレたりもれたりしないけれど、どうしても気になるときには「タンポン」を使うのがいいかもしれないわ。小学生でも使い方のコツをおぼえればとても便利なのよ。はじめて使うときは、必ず相談してね。
タンポンのしくみ
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❶アプリケーター
吸収体(きゅうしゅうたい)を正しい位置に導(みちび)いてくれるためのもの。入れやすいように先が丸くなっています。❷吸収体
経血(けいけつ)を吸収する繊維(せんい)でできています。❸この部分を指でおしながら、吸収体をからだの中に入れます。
※実際(じっさい)の商品は透明(とうめい)ではありません。
※アプリケーターがないフィンガータイプもあります。
タンポンはこんなところが便利!
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運動してもだいじょうぶ
元気に動きまわっても、ナプキンみたいにゴワゴワしたり、ズレたりヨレたりする心配なし! つけている感じがしないから、体育の授業や部活に集中できます。
※生理期間中のはげしい運動はひかえてください。
ニオイやムレも気にならない
経血のニオイは、空気にふれることで生まれるもの。タンポンならからだの中で吸収(きゅうしゅう)するからニオイやムレが気になりません。
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水の中もOK!
生理のときのプールやお風呂(ふろ)は、お湯や洗い場を汚(よご)さないか心配だけど、タンポンならだいじょうぶ! タンポンが正しい位置に入っていれば、からだの中に水が入る心配もほとんどありません。もちろん、プールや温泉(おんせん)にも入れます。
※場合によっては膣内(ちつない)に水がしみこむことがあります。お風呂やプールから上がったときはタンポンを取り出し、すぐに新しいナプキンと取りかえてください。
※生理期間中のはげしい競泳(きょうえい)、長時間の水泳、飛びこみ、水中での跳躍(ちょうやく)、冷たすぎる水に入ることはひかえてください。
タンポンを使うときに気をつけること
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●長時間入れっぱなしにしない
タンポンの使用は1回8時間までにしてください。経血量に合わせて4〜8時間以内に取り出して。●ヒモを切らない
温泉など、みんなでお風呂に入るとき、気づかれないようにとヒモを切ったらダメです! 取り出せなくなってしまいます。●いたみを感じたら無理せず取り出す
いたみや違和感(いわかん)があるときは、正しく入っていないことが多いので、取り出して、新しいタンポンを入れなおしてください。●必ず新しいものを使う
一度取りだしてから、もう一度使ったりしないでください! 必ず新しいタンポンを使ってくださいね。●タンポンの使用後は…
タンポンとナプキンは交互(こうご)に使ってください。 -
TSSってなに?
TSSはトキシックショック症候群(しょうこうぐん)といって、タンポンを使うときに手を清潔(せいけつ)にしなかったり、長時間使ったり、取りだすのを忘れたときになりやすい症状(しょうじょう)のこと。急に熱が出たり、はいたり、下痢(げり)になったりします。こんな症状が出てきたら、すぐにおうちの方に伝えて病院に行ってください。タンポンの説明書をよく読んで、その通りに使えば、TSSが起こることはほとんどありません。
- わたし:こんなに便利なものがあるんだね。プールのときに使ってみたいけど、使いたいときには相談するね!
- おうちの方:そうね、そのときが来たらちゃんと聞いてね!
今はナプキンでも運動するときにぴったりのものがあるし、本当に必要(ひつよう)だなって感じたときに使えばいいわね。でも、こういうものがあるって知っていると、あとで必要になったときに安心よ。